怖さの科学

ヘビを見ると背筋がぞーっとします。
考えたら今までヘビに噛まれた実害も受けたことはありません。
しかし何故か怖い。

この怖さって、生まれてからの学習によって身に着けていくものだと思っていました。
成長過程で毒蛇の存在などを知り、だんだん怖くなっていくものだと。

しかし、ある研究で赤ちゃんもヘビが怖いと思っていることがわかったそうです。
とすると、学習説は覆ります。
人間は本能的にヘビが怖いということになる。

祖先たちが、毒ヘビに噛まれるなどして命を落とした。
ヘビは怖いぞ。
近づくなという手紙をDNAの中にいれ子孫に伝えてきた。
だから赤ちゃんもヘビを怖がる。
そんな仕組みなんだということです。
祖先からの手紙がDNAに入っているなんて面白いですね。

 

ところでチンパンジーもヘビが怖いそうです。
類人猿で祖先は同じとすると当然か (^-^;

恐怖は脳の中の扁桃体(へんとうたい)というところが司どっています。
残酷な話ですが、こんな実験をした方がおられます。

ヘビを怖れるチンパンジーの脳の中の扁桃体を取り除いてみた。
すると、今までヘビを怖がっていたチンパンジーはヘビを手に取ったり口に入れたりした、と。

祖先からのDNAの手紙が扁桃体の中にあることも突き止められたわけです。

 

「怖さ」
それがあるから我々は危険を回避できます。
ほんとうに大切な感情なんですね。

ちょうど季節は夏。
皆様もお化け屋敷で怖さの感覚を研ぎ澄ましてみてはいかがでしょう。

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デジタルペーパー (sony)

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ソニーから2代目のデジタルペーパー(DTP-RP1)が発売され、市場では依然として品薄傾向が続いています。
私は初代機のユーザーでしたが、発売を機に2代目に乗り換えました。

デジタルペーパーはA4サイズのFDFの閲覧と書き込みができるガジェットです。
しかし2代目はインターネットの閲覧などはできません。

それならばi-padの方がいいのでは?
確かにそうかもしれません。

ただデジタルペーパーの名前にふさわしく、軽い。
しかも書き心地も紙に限りなく近いのです。
画面のバックライトがないため目が疲れませんし、文字の拡大ができるため老眼鏡も不要です。
また膨大なデータを保存できるため、重い資料を持ち歩く必要もありません。

私は会議の資料を入れて事前に読み込んでメモしたり
新聞の記事をPDFで印刷して読んだり
文庫本を裁断し、スキャナーで読み込んで電子書籍にしたり
日々の記録をメモしたり
いろいろと活用しています。

2代目になってWi-FiやBluetoothでパソコンと同期できるようになりました。
これがめちゃ便利です。

詳しい使い方は他の方のブログやyoutobeに委ねますが、とにかく久しぶりに日本発のワクワクする商品が出たことをうれしく思いつつ、今日も2代目のデジタルペーパー君を相棒に仕事をしています。

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ざるレジと新聞紙包装

ひょいと引っ張って

チャリンとお金を入れ

お釣りをパッと取り出して

手を離すとビョーンと

天高く飛んでいく…

 

何の話?

今の時代の人にはわかりませんよね。
正解は「ざる」。

子供の頃、夕食のおかずを買いに行くことが多かったのですが、お肉屋さんやお豆腐屋さん、八百屋さんにも天井からこれがぶらさげてありました。

天井からバネやゴムでザルをぶら下げていて、そこに売上げを入れお釣りを取り出していました。

当然、今は機械のレジにとってかわってしまいましたが、子供のころ買い物に行くと、あの「ざる」の動きが楽しみでした。

ざるレジって天井からぶら下げてるから、色んな角度から扱えるので合理的。うまく考えてます。

 

そう言えば、そうして買った商品はたいてい新聞紙に包まれていました。

コロッケを買って帰る途中、油がうまそうな香りと共に新聞紙にしみ出し、つまみ食いしたくなる衝動にかられたものです。

今なら、衛生的に問題だっ! などと言われるんでしょう。

でもね、最近は衛生的とはいえ焼きたてのパンなんか1個1個をビニールに入れてくれるけど、そこまでいりますか? 過剰包装ではないですか?と、逆に突っ込みたくなります。

だって私は、ざるレジと新聞紙の世代だもん(笑)

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幽霊の…

今は24時間営業のコンビニをはじめとして、現代社会は夜も明るいのが当たり前の世の中です。
しかし、私の子供のころなどは、家の中も裸電球でしたので薄暗く、まして屋外はまさに闇が支配する時代でした。

幽霊の正体見たり枯れ尾花

そんな時代、夜に枯れた尾花(ススキ)を見ると、闇のせいで不完全にしか見えないススキを認知した脳は、見えない部分を補完し「幽霊」と認識させたのだと思います。

 

こんな諺もあります。
女性が綺麗に見える場面を昔からこう言うそうです。

「夜目 遠目 傘の中」

夜目(よめ)とは夜に見る女性。
おそらく夜が暗い時代であると思います。
遠目(とおめ)とは遠くから見る女性。
そして傘をさす女性。

もうおわかりですよね。

枯れ尾花を幽霊と見たのと同様、女性の見えない部分を補完して脳は美人を作り上げている。
だから「夜目 遠目 傘の中」の女性は美しく見えるんだと思います。

これらから私たちは学ぶべきことがあります。
実は同様のことが世の中にはたくさんあります。

伝えるべき情報が不足していて、その不足部分を聞き手が勝手に補完して認識してしまう。
「幽霊」と認識するか「美人」と認識するか、それは聞き手の考え方や置かれた立場などによって異なります。
しかし認識違いの結果、大きな諍いになってしまうケースも往々にしてあります。

そんな諍いを防止するには情報不足の部分を少なくすること。
少なくすればするほど、聞き手が勝手に補完する余地がなくなり、諍いの原因も無くなります。

仕事でも、また恋愛でもそうでしょうが、相手に対してできるだけ丁寧に状況や気持ちといった情報を伝え合うことがとても大切だと思います。

私はそんな気持ちで仕事をしていきたいものだと、常々思っているのであります。

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トウモロコシと枝豆

お客様からトウモロコシと枝豆をいただきました。
こちらがお世話になりましたのに恐縮します。

お砂糖でもかけた?と思えるほど甘いトウモロコシ。
豆の味がしっかりしていて風味豊かな枝豆。
そして何より、私に食べさせてやろうというお気持ち。
それらを一緒に包んでお送ってくださいました。

お礼のお電話をさせていただきましたら、いつもの明るいお声が受話器から聞こえてきました。
私も負けずに頑張ろうと言う気持ちになりました。
ありがたい、ありがたい。
本当にありがとうございます。

ところで、京都ではトウモロコシのことを「なんば」と呼びます。
もしかしたら語源は「南蛮」あたりにあるのかもしれませんね。
トウモロコシを栽培されるとわかりますが、成長過程で鞘の頭から金色の細いひも状のものが房になって伸びています。
これはトウモロコシの雌しべらしいです。
子供のころ、そのころは珍しかった茶髪の女性をみて母が「なんばみたいな髪の毛をしてはる。」などと言って笑っていました。
今では街を歩くと、男も女もみんな「なんばみたいな髪の毛」だらけですが(笑)

また枝豆についても一言。
枝豆のことを「畦豆」(あぜまめ)と呼びます。
畦とは田んぼの周りの幅の狭い道。
幅が狭いのは、少しでも多く米を収穫したいと、ぎりぎりまで田んぼを広くし、代わりに道を狭くしたためです。
その、人が歩くのも背いっぱいまで狭くした畦に植えたのがこの「畦豆」です。
畦という小さな道の生産力さえ無駄にせず豆を植えて食料を得た「もったいない精神」が、つい最近まで日本人の心にしっかりと根付いていました。

いただいた枝豆でビールを飲んでいると、泥だらけで農作業して帰ってきたおばあちゃんが、おくどさん(かまど)で、なんばや畦豆をゆでてくれ、美味しいと食べる私を見て優しく笑ってくれた顔がよみがえってきました。

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○は大きく ×は小さく 

「○は大きく ×は小さく
励まされて 元気が出る」

ある弁護士事務所に所用があった帰り
お寺の掲示板にこんなことがかかれていました。

○や×を付けられる側としても
○や×を付けなければならない側としても
ちょっと心にしみましたのでご紹介しました。

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岩牡蠣

私は牡蠣が大好きなのです。

実は20代半ばに牡蠣にあたり、一度入院しています。

こんちくしょうめ!

とは思いましたが、やっぱり惚れた弱みですね。
まだずっと牡蠣のことが好きで思い続けています(笑)

 

舞鶴に行った帰り、夕食を食べようと寄った地元の食堂に岩牡蠣がありましたので早速注文しました。
メニューには殺菌済みとあり、安心安心。
真牡蠣と違い、岩牡蠣はとても肉厚で、海のミルクと言われる所以が分かる気がします。
おろしポン酢でいただくと、濃厚な海の香りとポン酢の爽やかな酸味がマッチして最高でした。

6月から夏にかけてが旬とのことです。
もし機会があれば皆様も「岩牡蠣」を是非お召し上がりくださいませ。

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濁り水

友人のお母さまが亡くなられ、昨夜はお通夜に参列してきました。

彼とは青年会議所時代に、夜中まで議論を繰り返して準備し、熱い思いのこもった会員セミナーを開催した仲間です。
彼は家族思いで友人にも優しく、とてもに良いやつです。
だからお母さまが逝かれたことは本当に辛いに違いありません。
そんな彼に慰めの言葉を探しましたが見つからず、ただ頭を下げるのが精いっぱいでした。

人間だれしも辛いことはあります。

辛くて辛くてしかたないとき、心が濁り水に満たされたように心は乱れ、暗い気持ちになり、そして落ち込みます。

しかし時間がたつにつれ、泥が沈殿するように少しずつ悲しみが沈殿し心の水は澄んでくる。

もちろん思い出したように、時々何かのきっかけでまた攪拌されて水は濁りますが、また時間の経過とともに澄んでいく。
その繰り返しの中でだんだん透明度が増していく。

そしていつか、堆積した悲しみは思い出という名札をつけて心の奥底にしまい込むことができる…
そんな気がするのです。

彼も今は辛いと思いますが、いつまでも落ち込むのも彼らしくない。
またキラキラした目で一緒に夢を語りながら飲みあかそうと思います。

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舞鶴 赤レンガ倉庫群

舞鶴は昔、軍港であったことから旧海軍の施設が残っています。

この赤レンガの倉庫群もそのひとつ。


明治の末期、旧海軍の軍需品等の保管倉庫として建築されたそうです。
平成20年、国の重要文化財に指定されました。

日本が平和な時代になり、赤レンガ倉庫群はカフェや展示場、イベント会場と市民が集える施設に転用されています。

 

そこから少し目を海に転じると、自衛隊のイージス艦や護衛艦が停泊しています。
ミサイ飛来の危機が現実となる中で、舞鶴は再び日本防衛の要である戦艦の母港としてその重要性を増しています。

間違っても再び、この赤レンガ倉庫が軍需品倉庫として使われることの無いよう祈るばかりです。

戦争は勇ましい。
しかしその陰では必ず「岸壁の母」に歌われるような悲しみが累々と積み重なることを忘れず、世界のリーダーたちに自制と対話をお願いしたいものです。

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ラーメン 「天」

山科にもいくつか有名なラーメン屋さんがあります。
例えば夜鳴屋さん。
国道一号線と奈良街道の交差点を南に約200mのところにあります。
ここは超有名ですね。

その他に私が好きなお店が「天」さん。

どちらかと言えば第一旭に似てあっさりとした醤油味です。
またここの唐揚げはとても美味しいのであります。

 

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新幹線のガード下で営業されていましたが、最近少し西に新築の店舗を建てて移転されました。

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(地図はこちら https://goo.gl/maps/R2C2ZQAwpkL2)

 

私の友人がお店を切り盛りしておりますので、よかったら一度行ってみてあげてください。

ご期待は裏切らないと思います。

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