三都への旅

三都と聞いて、皆さんはどこを思い浮かべられますか?
JR西日本のCMの影響で、関西なら神戸、大阪、京都かな。

私はもう34年前になりますが、三都に旅に出ました。
パンフレットには確かに三都を巡る旅と書いてありました。

行先は、モスクワ、レーニングラード、キエフ。
まだソビエト時代の三都です。

冷戦がまだ終わらない時代、私のソビエト連邦(ソ連)に対するイメージは一言で言えば恐怖でした。
しかし、実際にソ連に降り立ってみると、国民はとても親切。
言葉はわかりませんが、優しい眼差しで接していただき、ソ連への印象が180度変わりました。
やはり出かけてみないとわからないなぁ、そんな印象を持ったものです。

三都の思い出の料理がボルシチ。
赤い色のスープはとても優しい味でした。

京都、四条大橋のたもと、南座の向かいにロシア料理の店があります。
名前は「キエフ」。
歌手の加藤登紀子さんのお店です。
そこでボルシチをいただきながら、子供に三都の旅の思い出を話してきました。

人生なんてあっという間ですね。

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目付

私は剣道をやっていました。
といっても中学だけで高校からはバスケをしたので実質3年だけなのですが。
そのときの顧問は剣道8段の達人でした。
先生に教わった中で最も印象に残っているのは目付の話。
目付とは相手と対峙したときにどこを見るかということです。
先生は「遠山の目付」(一点を凝視することなく遠い山を見るように全体を見よ)
「観見二様の目付」(目で見るとともに、心で観よ)と仰ったのを覚えています。

今日は、遠方からいらっしゃったお客様と中古住宅物件を見て回りました。
ところで皆さんは中古物件を見るとき、どこが気になりますか?
お客様は。間取りや日あたりのほかに、よく床やクロス、キッチンの汚れなどのことを仰います。

当然それも大事なのですが、私たちが最も気になるのは外壁や基礎のひび割れ、屋根の状態、建物の傾斜、ひな壇の宅地の場合は擁壁の状態等です。
基礎のひび割れは地盤沈下、外壁のひび割れは地盤沈下のほかに雨水の浸透による柱の腐食も疑われます。
また内部では建具の建てつけ、天井のシミ、床の腐食等が気になります。
建物の建てつけについては、扉や戸に隙間があると建物が傾斜していることがわかります。
天井のシミは雨漏り、床がブカブカするのは湿気やシロアリも疑われます。

壁や床など表面的な補修は安価でできます。
しかし基礎、柱、屋根、外壁などは補修に多額の費用がかかったり建て替えが必要となる場合があるからです。

ある意味、これも「目付」。
剣道と同じように、一点に集中せず、全体を見渡す。
見える現象から見えないものを観る。
物件をご覧のなるとき、このブログをちょっと思い出してくださいませ。

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南向き

広告を考える際、その物件の良いところを探してアピールします。
そのひとつが「南向き」

南向きの戸建て住宅は日当たりが良いとして人気です。
しかし、玄関は南向きで明るくても、奥にあるリビングやダイニングは北向きで暗くなります。
一方で、玄関は北向きでも、南に庭や河川、公園に面しているととても日当たりがよいので、かえって北向きの方がよい場合もあります。

ではマンションの場合はどうでしょう。
マンションでは「南向き」というのは玄関ではなくベランダの位置を基準に言います。
日当たりを明るさではかるのであれば、ベダンダというもっとも大きい開口部を基準に向きを考えたほうが合理的です。

人の顔がそれぞれ違うように、物件にもみんな個性があります。
不動産の購入にあたっては是非現地でじっくりご覧いただくことをお勧めします。

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アンティーク フレックス

滋賀県の信楽といえば陶器。
狸の陶器で有名です。

なぜ狸なのか?
それは狸が商売繁盛の縁起物だからです。
狸=「他を抜く」
なるほど、でしょ?

さて、信楽に弊社のお客様のお店があります。
それは「アンティーク フレックス」

主に西洋の古い家具を取り扱われています。
直輸入して不具合を調整して展示販売。
信楽という田舎にあるにもかかわらず、非常に繁盛しています。

特に休日は名古屋や大阪など他府県からも数多くの車がやってきます。
それは大きな展示場で実物を見ながら品定めできるからでしょうね。
商品を見ていると時間がたつのを忘れます。

地価の安い郊外だからこそできるこのお店の規模。
良い品物があれば遠くても客様は来られるんですね。
勉強になりました。

お店のホームページはこちらです

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月蝕

今日は月蝕でした。

スーパームーンといい、月蝕といい、今年の天体ショーの主役は月でしたね。

ちょうどそのころ、私は契約やら何やらで滋賀県の各地を走り回っており、気がつけば満月に戻っていました。

残念!

写真は月蝕が始まる前、湖南市あたりから見たお月様です。

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うちの犬

子供の小学校3年の誕生日にうちに来ました。

ミニチュアダックスフントのはずが、なぜかどんどん大きくなって普通のダックスフントになっちゃいました。
今年で10歳になります。

吠えたらひつこいし、気は短いし、やんちゃ坊主ですが、何故か憎めない可愛いうちの家族です。

長生きして欲しいです。

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京都刑務所移転

山科のほぼ真ん中あたりに京都刑務所があります。

地下鉄 椥辻駅から200m 東野駅から500m。
一等地といえる位置に約8万3000㎡の広大な敷地をもつ刑務所。
昭和2年に二条から移転してきたそうです。

昔の山科は確かに田舎でした。
各村と村の間は田んぼや畑、竹藪なんかがありました。
しかし高度経済成長にともなう宅地開発が急激に進み全域に住宅が建っています。
そのど真ん中に刑務所。

もちろん社会にとっては必要な施設です。
でもこの場所でいいのか? それについては議論する時期に来ているように思います。
山科の市会議員さんも移転について市長に代表質問をしています。
昨年の10月のことです。
これに対して市長も大学誘致などに取り組みたいとの意向を示されています。

できれば規制改革特区として、琉球大学以来認可されていない医学部を同志社大学か立命館大学に設置させ、それをここ京都刑務所の跡地に誘致できないかと考えています。
学問の都として、京都のそして山科の発展に寄与すると思うのですが、この案はいかがでしょう?

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二塔物語

仕事の途中、東寺さんの塔と京都タワーが一緒に見えたので撮影してきました。

皆さんは京都タワーって何の形をしているか知っておられますか?
よく聞くのがロウソクの形。
実は私もそう思っていたのですが、それは間違いでした。
正解は灯台。
海のない京都の街を照らす灯台として作られたのだそうです。

灯台はいいとして、京都の玄関口にこのオブジェのような建物を建てることについても賛否両論があったそうです。
反対の理由のひとつが、日本最大の五重塔である
東寺さんの塔より高いものをたてたらあかんという不文律だったそうな。

東寺さんの塔は57mあって北大路とほぼ同じ高さにあるとか。
つまり京都の街は北から南へ傾斜しているってことです。

その京都盆地の地下には琵琶湖とほぼ同じくらい、地下水は211億㎥の地下水があります。
京都は水の上の浮かぶ都市でもあるのですよね。
その意味でいうと京都タワーという灯台があるのも頷けるのかも。

景観問題がやかましい今、これから京都タワーを建てようとしたらはたして許可されるのでしょうか…
京都タワーが京都市の景観条例にマッチしているかどうかは別として、
突飛なデザインと思われた構造物も時を経て街になじみシンボルとなっていきます。
その証拠に京都駅周辺では京都タワーを写真に収める人が大勢いらっしゃいます。

私は景観は守るべきではあるが新しい風も必要だと思います。
それはルーブル美術館にガラスのピラミッドを見たときに感じたことです。
古いまま守る骨董的価値ばかりでなく、少し先を行く近未来的なものも取り入れていく。
時を経て、やがてそれらが融合し、また新しい街の魅力を作っていく。
そんなものではないかと思います。

写真を見てみてください。
東寺さんの塔と京都タワーが並んでも、私たちは違和感なく受け入れているではありませんか。

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土砂災害警戒区域

9月29日の京都市議会において京都市長は、京都市内で指定の進んでいない「土砂災害警戒区域」の早期指定に取り組む意向を示されたとのことです。

現在、京都市内では「土砂災害警戒区域」に指定すべき場所が2400カ所、そのうち実際に指定されているのが1200カ所に留まります。
市長は2015年度中に全指定に向け対象地域の住民に対する危険個所の説明や避難所までのルートを記したマップを配布するということです。

地球温暖化に伴う異常気象や地震等の自然災害を目のあたりにすると、当然の話だと思います。

ただ、不動産という視点から見ると、「土砂災害警戒区域」内にある不動産と、その外にある不動産があった場合、他の条件が同じであれば購入希望者は外にある不動産を購入されます。
当然のことながら需要と供給の関係から考えても警戒区域内の不動産価格は下落するわけです。
警戒区域内に不動産をお持ちの場合、資産は目減りし、担保価値は下がります。
反面、固定資産税や相続税評価基準である路線価は下がります。
というか理論上はそのはずです。

そのような影響があることもふまえても、やはり市民の生命・身体・財産に影響をあたえることですから、市長の判断は正しいと思います。
今後は、指定した以上は、日々の危険の監視とタイムリーな情報提供を適切な方法で市民に知らせていく必要がありますね。
今日はお堅い話ですみません。

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珈琲

私は珈琲が好きです。
お酒がなくても生きていけるけど
珈琲がないと、ちょっとツラいな。
いわゆる
No coffee No life.
ってやつです。

クッションのきいたソファーにゆったりと腰掛け
心地よい音楽を聴き
美味しい珈琲があればいい。

否応なしにせかせか流れる時間。
しかしレーシングカーがピットに入るように
あえてゆっくり漂うようのひととき。

次の作戦や
アイディアや
しんどい気持ちに一区切りつけることや…

そんなことをする大切な時間です。

さて、また頑張ろう。

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