仕事の途中、東寺さんの塔と京都タワーが一緒に見えたので撮影してきました。
皆さんは京都タワーって何の形をしているか知っておられますか?
よく聞くのがロウソクの形。
実は私もそう思っていたのですが、それは間違いでした。
正解は灯台。
海のない京都の街を照らす灯台として作られたのだそうです。
灯台はいいとして、京都の玄関口にこのオブジェのような建物を建てることについても賛否両論があったそうです。
反対の理由のひとつが、日本最大の五重塔である
東寺さんの塔より高いものをたてたらあかんという不文律だったそうな。
東寺さんの塔は57mあって北大路とほぼ同じ高さにあるとか。
つまり京都の街は北から南へ傾斜しているってことです。
その京都盆地の地下には琵琶湖とほぼ同じくらい、地下水は211億㎥の地下水があります。
京都は水の上の浮かぶ都市でもあるのですよね。
その意味でいうと京都タワーという灯台があるのも頷けるのかも。
景観問題がやかましい今、これから京都タワーを建てようとしたらはたして許可されるのでしょうか…
京都タワーが京都市の景観条例にマッチしているかどうかは別として、
突飛なデザインと思われた構造物も時を経て街になじみシンボルとなっていきます。
その証拠に京都駅周辺では京都タワーを写真に収める人が大勢いらっしゃいます。
私は景観は守るべきではあるが新しい風も必要だと思います。
それはルーブル美術館にガラスのピラミッドを見たときに感じたことです。
古いまま守る骨董的価値ばかりでなく、少し先を行く近未来的なものも取り入れていく。
時を経て、やがてそれらが融合し、また新しい街の魅力を作っていく。
そんなものではないかと思います。
写真を見てみてください。
東寺さんの塔と京都タワーが並んでも、私たちは違和感なく受け入れているではありませんか。