先日の日経新聞を読んで目に留まったのがこの「ニボルマブ」という薬。
これは悪性黒色腫(メラノーマ)が消滅する、新免疫薬の名称です。
これを開発した小野薬品工業は大阪に本社を置く中堅の製薬会社です。
この会社の際立った特徴は、研究開発への投資が桁外れに多いことだそうです。
石の上にも三年と申しますが、この薬を開発するまでに小野薬品工業は実に15年の歳月を費やしています。
15年間諦めなかった研究者たち、そして15年間、儲かるかどうかもわからないのに研究を続けさせた経営者。
その成果が、画期的な新薬の開発につながりました。
会社は営利企業である以上、利益を追求するのは当然です。
しかし、昨今は何かにつけて目先の利益に走ることが多いように思います。
じっくりと腰を据えて仕事をする。
私はその大切さを、この新薬開発の記事を読んで感じました。