昨日に引き続き環境問題について書きます。
今から20年前、私は京都府の青年海外交流事業の代表の一人に選ばれドイツに派遣されたことがあります。
20年前と言えばベルリンの壁が崩壊後、アメリカ、イギリス、フランスの西側連合国の軍隊がドイツから撤退。
名実ともに冷戦構造の終焉を迎えた年であります。
ちょうどベルリンの前で行われた撤退式を見学することができました。
原発ゼロ国として環境問題に非常に関心の高いドイツですが、そのころすでにドイツでは国民の環境保護への意識が非常に高かったです。
たとえば自動販売機にある飲み物は基本的に瓶です。
また、スーパーではペットボトル入りの飲み物は販売されていたものの、その容器は日本のものより数倍強度があり、よく見るとペットボトルの横にひっかき傷のようなものがあります。
これはペットボトルを瓶のように10回はリユースするために頑丈な構造にするとともに、傷はリサイクルされた数を表す年輪みたいなものだそうです。
そのころすでに使い捨て文化を謳歌していた私にはとても新鮮でありました。
また、建物に入ってもどこも薄暗い。
たとえば大学の教室でさえ授業中も電気をつけないのです。
日本では教室を使う=電気をつける というイメージですが、窓の光が入っているので電気はつけないと言うわけです。
さらにホームステイしたお家でも、庭にコンポストを設置するのは当たり前。
奥様になぜコンポストを設置するのかと尋ねると、「For the Earth.」と答えられました。
大人な国だなぁと感心したことを思い出します。
環境保全はちょっとした我慢の積み重ね。
広島のような悲劇が今後も続かないように、みんなで努力を重ねていきませんか?