これやこの
行くも帰るも別れては
知るも知らぬも
逢坂の関
京都から近江へ抜ける街道は蝉丸の歌でも知られる逢坂の関が有名です。
これを「大関」と呼ぶのに対し、藤尾から大津京に抜ける間道を「小関」と呼びました。
小関峠の頂上付近に小さなお地蔵さんが安置されています。
私が小学生の頃、この小関超えの間道が車も通れる道として整備されました。
その際、工事中に見つかったのがこのお地蔵さんです。
お地蔵さんは昔、幼くして亡くなった子供の身代わりとして、その苦しみから救うという地蔵菩薩を祭ったもの。
このお地蔵さんにもそんな悲しい歴史があり、長年土の中に埋もれていたのかもしれませんね。
ちょうど京都は地蔵盆の季節。
町内のあちらこちらで子供を集め地蔵盆が行われています。
明日・明後日(8月22日・23日)と京都六地蔵のひとつ、四ノ宮地蔵の地蔵盆が行われ沿道にたくさんの屋台が並びます。
地蔵盆が済むと京都は一気に秋の気配が漂い始めます。