デジャヴ (既視感 きしかん、仏:Deja vu:「既に見た」の意)とは、実際は一度も体験したことがないのに、すでにどこかで体験したことのように感じることである。(Wikipedia)
実は、私は一度だけこのデジャヴを経験しています。
初めての中国旅行で 西安(昔は長安の都と呼ばれていました)郊外の法門寺という古刹を訪れた時のことです。
黄砂がひどく視界は数百メートル。
広いお寺の境内の中ほどに仏舎利が発見されたという石造りの古い宝塔がありました。
その各層の軒につるされた鐘を風が揺らし、カランカランと悲しい音を響かせています。
それを眺めているうちに、
突然、本当に突然に、「ああ・・懐かしい」との思いと共に、涙があふれ出して止まらなくなりました。
「私はここに来たことがある・・」
もしかしたら私に流れている渡来人の血とともに、DNAにプリントされた故郷の記憶が受け継がれたのかもしれません。
最近、人との出会いについても思うことがあります。
「袖触れ合うも他生の縁」とは、今世の出来事すべてが前世からの深い因縁によって起こるという仏教的な考えですが、前世で何らかの関係があったとしか思えないほど、心から感動する出会いがあります。
飯田史彦さん(福島大学教授)は「ソウルメイト」の存在を肯定します。
私にも、男や女、年齢や地位、打算や損得に関係なく人間として魂のレベルで引かれあう人がいる。それは前世でも親子であったり夫婦であったり、親友であったり恩人であったり、何か深い関係を結んだ人ではないかと思わざるを得ないほど魂が震える人との出会い、まさに「ソウルメイト」の存在を感じます。
人生は「人儲け」の場。人との出会いを大切にしていきたいなと思います。