私が高校生のころまで、京都市内には市電が走っていました。
モータリゼーションの発達とともに、渋滞を引き起こすと厄介者にされ、とうとう昭和53年9月に全線が廃止され83年の歴史を閉じました。
でもよく考えてみると、排気ガスは出ないし、パークアンドライドで郊外に大きな駐車場を設置し、京都の街は公共交通で観光いただくよう推進している京都市からすれば、いまこそ市電があったらよかったのにと考えてしまいます。
さて、京都の市電は琵琶湖疎水と深い関係があります。
疎水は京都の飲用水や工業用水の供給や舟運による物流他に、発電という目的もありました。
これは疎水の終点、地下鉄 蹴上駅の東側の山の中腹から高さを利用して発電を行いました。
その電力で京都市内に市電が走った。
京都はその当時は最先端都市であったわけです。