先日、子供と食事に行った帰り、表まで出てスタッフさんが私たちを見送りしていただきました。
丁寧にお辞儀していただき、私たちもご馳走さまと別れましたが、100mほど歩いて子供が振り返ると、まだ見送っていただいていることに気づきました。
私も振り向き、大きく手を挙げ「ありがとう」とご挨拶して帰宅しました。
私がこのような見送りを初めて受けたのは、商工会議所青年部に籍を置いていたころ、ある会社の社長さんを訪問した帰り際です。
会務について私の疑問や不安に丁寧にお話を聞いていただき、少し気持ちが楽になったお礼を申し上げて会社を後にしました。
社長が玄関までお見送りいただき、そこでお別れしましたが、私が次の角の曲がり際、何気なく振り返るとまだ社長は私を見送っていただいていました。
私に素敵な笑顔と共に、ご丁寧にお辞儀いただき、私は恐縮と共に感動したのを覚えています。
その社長さんは株式会社 京額 社長 岩滝絵美子さんです。
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岩滝さんとは会を卒業されて以来、疎遠になっています。
しかし、25年近くたった今でもそのお見送り頂いた姿と共に、岩滝さんのことが心に残っています。
もうひとつ、お見送りのエピソードをご紹介しましょう。
人は誰もが出会いの時は丁寧に挨拶をします。
しかし別れ際、ほんとうに名残惜しそうに相手の目を見て心を込めた挨拶をされる。
それに誰もが魅了され、彼のファンになったそうです。
それはアメリカ大統領 ビル・クリントンさんです。
先の飲食店のお見送りも、もしかしたら無駄なサービス、やりすぎなどの意見もあるかもしれません。
しかし、お商売は、お客様にどれだけ感動を与えお店のファンを増やすかにかかっています。
そのお店に、ご挨拶という小さな行動の大きな効果を、改めて勉強させていただきました。
ありがとうございました。