うちの会社から南へ約400mほどのところに小さな祠があります。
仏様が安置されその足元から水がこんこんと湧き出ています。
ここは昔から「だんじょの水」と呼ばれ親しまれています。
この近くに護国寺という日蓮宗のお寺があります。
ここは「山科檀林」と呼ばれる修行道場でありました。
「だんじょ」とは地域の住民が「山科檀林」を「檀所」と呼んだことに由来します。
この水は、付近が水不足で困っていたため1690年に村人と「檀所」が一緒になって用水工事をしたものだそうです。
山科駅前再開発や地下鉄東西線の工事で一時水が枯れ、とても残念でなりませんでしたが、その後にまた水が湧き出るようになったそうです。
お近くに来られた際は一度、「だんじょの水」に手を浸してみませんか?
先人の思いを感じ取ることができるかもしれません。