南禅寺の三門をくぐって奥に進むと突然、レンガ造りの工作物が姿を現します。
水路閣ですね。
これは上を琵琶湖疏水が流れる水路橋です。
まるで古代ローマの水道橋を彷彿とさせるレンガ造りのアーチ型橋脚がこの南禅寺の境内にあることに驚きます。
しかし違和感はなく、むしろ東山の静かな風景に溶け込んでいるのが不思議です。
当初予定していたトンネル予定地に天皇家の墓所があることから、急遽コースを変更して造られたのがこの水路閣です。
景観を壊さないよう配慮されたデザインは、今は観光名所になるほど市民に親しまれています。
ぜひ、蝉の声のシャワーと共に水路閣を見学してみてください。
明治の先人たちの国造りへの意気込みが感じられるに違いありません。