かつては人気でした。
私の膝。
子供たちは私の膝が大好きで、競って座りたがりました。
3人の子供を膝にのせ、食べこぼしで汚したこともありました。
でもそんな時期はあっと言う間に過ぎ去りました。
おまけに私はその頃、商工会議所だ、青年会議所だと走り回っていました。
子供が膝に乗ってくれる宝物のような時期が、こんなに短く儚いものとも知らずに。
月日は百代の過客にして
行き交う人も又旅人なり
目の前を過ぎ行く時間は
手のひらからこぼれ落ちる砂のように
絶え間なく、そして容赦なく過ぎていきます。
だからこそ、今この時、ここにいる自分を生き切る。
そんな心構えが、人生には必要なのだと思います。