物事の処理について、人には2種類があります。
何が何でも一番でないと気が済まないとばかりにてきぱき処理する人。
もう一つはできるだけ先延ばしにし、期日が目の前に迫りお尻に火がつかないとスタートできない人。
これは性格だけでなく、脳内のある物質の量の差であるとも言われています。
ところで、どちらのタイプが成功するかというと、おそらく前者ではないかと思います。
時間をかけ完璧を求めて検討した手は確実でしょう。
しかしその手を検討する間に、情勢は刻々と変わっていきます。
完璧と思った手は、実行の時点ではすでに手遅れということもあるわけです。
チャンスの女神は前髪しか無いといわれるように、後追いでチャンスをつかもうとしてもそれはもはや不可能。
むしろ状況が変わらないうちにチャンスをつかむことこそ大切です。
巧遅は拙速にしかず
(完璧だけれど遅い手は、拙いけれど早い手に劣る。)
昔の人もやはり同じことを考えていたのですね。
ところで先日、商談に伺ったある会社の社長さんにこんな話を聞きました。
それは、特に中小企業の社長の一番の仕事は自分の体調管理である。
中小企業の業績は社長のスキルに負うところが大きい。
従って先ず自らの体調を管理することこそ会社の最優先事項である、と。
なるほど、と目から鱗の気づきをいただきました。
体調が悪いと、どうしても攻めから守りの姿勢に入る。
一手一手が遅れると、やがて会社は傾きます。
やはり人とお話をさせていただくと人生の色んなヒントをいただける。
ありがたい、ありがたいと感謝している次第です。