1979年、私はロシアやウクライナ等がまだソビエト連邦と呼ばれた時代に旅行しています。
舞鶴から航路でナホトカへ到着。
その後、シベリア鉄道を乗り継ぎモスクワ、レニングラード(現 サンクトペテルブルク)、キエフの三都を周ってきました。
その頃、日本の仮想敵国はソビエト連邦であったように思います。
私たちはソビエトを本当に怖い国であると思っておりました。
しかし、現実は違いました。
人々はとても親切で、旅行前に身構えていた自分が馬鹿らしくなるほどでした。
世界の中から日本を見よと、わが母校の名誉総長 末川博先生はおっしゃっておられますが、本当にその大切さを実感します。
やはり出かけて自分で見聞きし体験することで、その国と日本との共通する部分、異なる部分をより深く理解することができます。
時間があればできるかぎり、いろんなところを旅してみたいものです。
ソビエトでは市民の皆さんの親切に触れた一方で、怖い思いもしました。
それはシベリア鉄道での出来事です。
行けども行けども同じ景色が流れる車窓をながめながら、時々写真を撮影していました。
するこ廊下の向こうで男の叫び声がしました。
声の主は兵士。
しかも私に銃口を構えています。
私は訳がわからず立ち尽くすと、通訳さんが駆けつけてくれました。
それによると、列車の切り替えポイントは撮影をしてはいけないのに、私はそれを撮影しようとしたので制止されたのだそうです。
その他に兵士の顔も撮影禁止だとか。
それにしても銃口を向けなくてもね。
本当に恐ろしかったです。
旅の楽しみといえばお料理。
ソビエトの料理で一番印象に残ったのがこのボルシチです。
この赤いスープは体をあたため、とても美味しかったです。
ちなみにこのボルシチは加藤登紀子さんのお店、キエフで食べたものです。
食べたことのないお料理に巡り合うのもまた旅の醍醐味ですね。
もうすぐ夏休み、どこかへ旅に行きたいですね。
ではまた!
おやすみなさい。