先日、おばんざい屋さんに行ってきました。
京都ではお惣菜のことをおばんざいといいます。
もっとも私の住む山科ではあまり使いません。
(山科が「京都」か?という議論がありますが、それままた別の機会で。)
さて、そのおばんざいやさんのメニューにこんなのがありました。
「菜っ葉のたいたん」
他所のかたにはわからないかもしれませんね。
「たいたん」の「たいた」は「炊いた」。
普通、お米は「炊く」で魚は「煮る」でしょうが、京都ではお米も魚も「炊く」と言います。
では最後の「ん」は?
「の」とか「物」と置き換えればわかりやすいですね。
「菜っ葉のたいたん」は「菜っ葉の炊いたの」「菜っ葉の炊いた物」ということになります。
これをマスターするとあとの応用は簡単!
「魚の焼いたん」
「ゴーヤの炒めたん」
「かしわのあげたん」
「生姜のすったん」
「おなすの漬けたん」…
ほらね。
いっぱい使えます。
京都の料理は、たん・たん・たん なのであります。